語学力を一生の財産にしたい方へ
英会話エスティームを開業した頃、金沢は大手英会話スクールで溢れかえっていました。今は大手というと新規参入組の○○塾を含めて二校しか存在しません。開校当時より、「ただ英語を話せるだけの英語講師」を、あたかもエステサロンのように集め、英語教育とはとても言えない劣悪なカリキュラムで何十万もの授業料を前払いさせるスクール(そして倒産し、授業料を返還できずに顧客に迷惑をかけるスクール)に対するアンチテーゼとして、先駆的な役割を果たしてきたを誇りに思っております。
その間、日本の英語教育は向上するどころか、文科省の「ゆとり教育」のおかげで悪化の一歩をたどってきました。小学校から英語教育だと叫びますが、中味は将来の戦略も科学的根拠に基づいたカリキュラムも皆無の「英会話ごっこ」レベルというのが現状です。その結果、中学入学時点で「英語嫌いの生徒」は激増し、ここ金沢市内では習熟度別にクラスを分けなければ授業が成り立たない中学も出てきています。英語が専門でない担任の先生が教えるのは、やぶ医者に習うのと全く同じことです。最初の第一歩から誤ったカリキュラムで英語を教えたら、生徒が英語嫌いになるのは自明です。
最近、テレビでおなじみの某人気教材に代表されるように、努力しないで楽して身につくかのような幻想を抱かせるものが、飛ぶように売れています。正直言って、聞き流すだけで英語が身につくなんてことはありません。また、「日本語のように英語が自然に身につく」などと謳っているスクールもありますが、毎日英語漬けの生活をしていないEFL環境の日本でそんなことをいうには、あまりにも根拠のない暴論です。大半の同業者はこのように、科学的に全く根拠のない幻想を利用して営業しているのです。
エスティームは、そのような「耳触りのよい魔法の薬」をお求めの方には残念ながらレッスンを提供することはできません。そんな魔法の薬は世の中に存在しません。「学問に王道なし」というのが、当校の基本的立場です。その上で、誤った前提に基づいた教授方法を全て排除し、当たり前のことから確実に取り組んでいくというのが基本方針であり、当校の開校以来の哲学です。
一つの例は発音です。発音記号はきちんと読めるでしょうか。驚いたことに当校以外で発音記号の読み方をきちんと学習したことがある生徒さんは、ほぼ皆無です。つまり未知の単語が出てきても、どうやって読んだらよいのか分からないのです。何となくネイティブの先生の発音を真似するだけでは、しばらくするとまた忘れてしまうのは当然です。未知の単語を自分で発音できないのでは、単語力は増えるわけがないし、相手にきちんと伝わるはずがないですね。「話せる英語を目指す」と言いながら英語学習の根幹であるこの発音指導さえ、公立中学でも英会話スクールでもきちんと行われていません。
日本在住の外国人は、日本人の話す英語にある程度慣れていますから、少々下手な発音でも理解してくれますが、それでは外国へ行った時困ってしまいます。完璧にネイティブな発音でなくても良いでしょうが、最低限の許容範囲がやはりあります。その為に発音は大切です。カタカナ英語を克服する上でも発音記号のマスターは必須です。簡単な単語が聞き取れないで悩んでいる生徒さんも沢山います。それはカタカタ化した英語をインプットしている弊害が非常に大きいのです。また、正しい発音を覚えようとせず、わざわざもう一度カタカタ化した英語を覚えようとする生徒さんも少なくありません。これでは何年やっても進歩するはずがありません。英語学習の第一歩から間違っているのです。
又、当校では「読み書き」ができるという前提でレッスンを考えてはいません。実は世界基準のテストであるTOFELのセクション別の平均点をみると、日本人の受験者はREADING面で韓国や中国人の学生に大きく水をあけられているのです。ですから、文法にも、当然多くの時間を割きます。
よく「日本人は訳読と文法ばかりやっているから何年経っても英語が話せない」ということがよく言われます。はっきり言いましょう。こういった考え方は根拠のない全くのデタラメです。受験英語=悪という図式の議論がよくなされますが、多くの生徒さんはTOEICのREADINGセクションが全部終わらないと悩んでいます。つまり仕事で要求される水準の「読み書き」能力さえも学校英語教育では習得できないというのが現実なのです。「自力で英語の新聞やペーパーバックが辞書を使ってでも読解できますか?」と問われて「できる」と答えられる人は何パーセントいるでしょうか。「できない」というのが大半の人の答えでしょう。つまり現在の学校英語教育は何も達成していないのです。この事実を直視しなければ、「話せる」ようになるためのカリキュラムは編成できません。
きつい言い方をしましたが、そういった現状を直視せずに、楽しく「話す練習」にばかり力を入れても効果が上がるはずはありません。しかしながら、いまだに「ネイティブ講師との楽しい会話」ばかりを売りにしているスクールが多いのが現実です。結果として、通い続けても進歩がないのは自明です。
前提が誤っているから、多くの生徒さんが貴重なお金と時間をドブに捨てる結果になっているのです。エスティームは、「楽しい!」といった甘い言葉で生徒さんを誘うようなことは一切しておりません。しかしながら、頑張る覚悟ある生徒さんには全力でサポートします。誤った道に進む前に、是非当校に相談して下さい。一度悪い癖がついてしまうと、修正するのは大変です。正直言うと、大手英会話スクールは残念ながら、英語力を阻害する方向に導いている所がほとんどです。語学力は一生の財産。当校で手に入れませんか。
2024/10/15 STUDY CHAIN で当校のインタビュー記事が掲載されました。
STUDY CHAIN で当校のインタビュー記事が掲載され...続きを読む2023/08/07 英文解釈の技術-英会話発信ごっこから脱却してまずは正しいインプットを!
英文解釈の技術-英会話発信ごっこから脱却してまず...続きを読む2022/07/11 やってはいけない英語学習法
やってはいけない英語学習法目次ケンブリッジ英検C...続きを読む2021/12/15 ドイツの先生とオンラインギターレッスン受講
ドイツ在住で留学中の日本人ギタリストの方とオン...続きを読む2021/11/24 教えて!英会話教室というサイトに紹介されました。
全国の英会話教室を紹介するWEBメディア「教えて!...続きを読む